ディズニーランドの価値観

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ご存じの方も多いと思いますが、ディズニーランドの掃除はハンパではありません。

パークが10時で閉園すると、500人ぐらいの夜のお掃除の人たちがやってきます。みんな肩越しにホースを持っていて、それをいきなり散水栓、水道の蛇口にパッとつないで、あの広いパークの中を全部丸洗いするそうです。そして次の日の朝、オープンを迎える前までに、建物も地面も全部きれいに拭き上げます。地面も建物もそうです。

日本でオープンするとき、「いくら何でも毎日というのはやり過ぎじゃないか?」と日本サイドが言ったそうです。そのとき、アメリカのトレーナーは次のように話したそうです。

「確かにそうだ。営業中もたくさんのお掃除の人たちが箒とチリトリを持っているから、パークが閉園した後、お客様がいなくなった後もゴミ一つ落ちていない。ただ、屋根がないでしょう。箒とチリトリで掃けない、小さな小石や小さな砂がパークの中にあったとする。それを洗い流さなかったら翌日もそのままになってしまう」

「仮に、洗い流さなかったとしよう。翌日、赤ちゃんを抱いたある家族が来ました。何かの拍子にその赤ちゃんがパークの中でハイハイをした。ここ(手のひら)、切れちゃわないか?手を怪我してしまうよな。だとすると、その赤ちゃんの思い出は、ディズニーランドに行った時に怪我をしてしまったという思い出に変わってしまう。その家族もそう。それは僕らがやろうとしている、来てくれたお客様に幸せになってもらおう、夢の世界を感じてもらおうということにならない。いきなり現実になってしまうもの。あそこへ行って怪我しちゃったよ、ということになってしまう。だから僕たちは、翌日、赤ちゃんがハイハイしても大丈夫なぐらい徹底的にお掃除をするんだ」